【自分メモ】

フリーランス翻訳者の読書メモ

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『Snakes in Suits: When Psychopaths Go to Work』 



Paul Babiak & Robert Hare 著の『Snakes in Suits: When Psychopaths Go to Work』を読みました(日本語版:『社内の「知的確信犯」を探し出せ』)。





あなたの会社の求人募集にサイコパスが応募してきたら?
それを見破ることができず、入社させてしまったら?

この本は、事実に基づき作成されたストーリーを通じて、サイコパスの恐ろしさ、そしてサイコパスと関わってしまった場合の対処法を学べる一冊です。

「サイコパス」というと「血も涙もない連続殺人犯でしょ!こわーい!!」という印象を持つ方多いかもしれませんね。映画とかの影響でしょうか。サイコパスというのは反社会性人格障害者なんですが、会社で人やリソースを操る頭脳派サイコパス(ホワイトカラーサイコパス)もいれば、それこそ殺人犯に代表されるような肉体派サイコパス(ブルーカラーサイコパス)もいます。

で、この本は、ホワイトカラーサイコパスのお話です。

サイコパスは人を欺くのが非常にうまい人々で、この本を読んでいる間に何度も何度も「この道の専門家でも騙されることがある」と書かれていました。サイコパスは「傲慢」とか「表面的にはとっても良い人」とか「思い通りにいかないとキレる」といった身近な言葉で形容されることが多いからか、話を聞いてすぐに「ああ、そういう人なら知ってる!」とか「私の周りにもサイコパスいる!」という風に反応する人も多いようですが、本当にサイコパスの標的になってしまうと、そのサイコパスの存在が人生から消えてなくなるまで、標的になっていたことすら気付けないことが殆どです(と、これも本の中で数回書かれています)。

サイコパスは、利用価値を基準に、誰と絆を築くかを決めていきます。自分にとって誰が利用価値があるのかを見抜くのがとても得意です。会社組織の中なら、それはいわゆる「偉い人」だったり、人事部の人だったり、情報屋だったりしますね。そして、なんらかの理由で利用価値が無くなったと判断すると、急に冷たくあたったり、キレたり、トラブルに陥れようとしたり、はたまた、何の説明もなしに忽然を姿を消したりします。被害をこうむる側は完全な「???」状態。そして、やっと、サイコパスに利用されたと気付くのですね。

この本ではその過程を描いたストーリーが紹介されていて「ひーサイコパス、こわっ」と何度も思いましたが、本の主題は「どうやってサイコパスから会社、そして自分の身を守るか」というところにあります。人事部向けには面接過程でチェックするべき項目、従業員向けにはサイコパスと思われる人が上司/同僚/部下となってしまった時にすべきこと、等。

その道の専門家である著者が淡々と繰り出すエピソードやサイコパス対策にドラマチックな展開はありませんが、読み進むほどに「これは色んな人に読んでほしいぞ」と思わせる説得力がありました。

ずいぶん前にKindleの洋書セールというか無料オファーがあった時に見つけてDLした本なんですが、これは出会えてよかった一冊でした。
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カテゴリ: 【2】 サイコパス 

テーマ: 心理学いろいろ - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2014/06/29 Sun. 18:59    TB: --    CM: --

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