【自分メモ】

フリーランス翻訳者の読書メモ

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まみ的こんな翻訳会社はイヤだ(笑) 


フリーランスになってそろそろ10年。
これまで色んな取引先様とお仕事をさせていただきましたが、嬉しくそして幸運なことに、これまで本当に取引先には恵まれてきたと思います。

けれど、困ったちゃんに遭遇したことはモチロンあります。

ちょうど2年前の今頃に書いた記事「マシになるって書いてあったよ (長文)。」とか、先代ブログで書いた「今日は仕事の話(1)(2)」とかね(懐)。

本日はですね、さらに1ランク上(!?)の困ったちゃん話を1つ。

それは過去さかのぼること、たぶん6、7年前。とある翻訳会社さんから、突然連絡がありました。

「こんな案件がありまして、翻訳者さんを探しています。トライアルを受けていただけませんか?」と。

トライアルっつーのはいわゆる翻訳者選考テストでして、翻訳者は実際の案件から抜粋された発注者指定の数段落程度を翻訳し、その訳文を見て発注側が翻訳者を選ぶという感じです。今回この発注者さんは、誰かから私の話を聞き、コンタクトを取ってくださったようでした(私の場合、こういったことが年に数回あるような気がします)。

たまたまそれが、私が大好き&得意な分野の案件だったので、喜んでトライアルを受け、結局そのお仕事は私がいただくことになり、それがきっかけでその後もチョコチョコとお仕事をいただけるようになりました。

その翻訳会社さんは、割と高い料金で顧客に対して翻訳サービスを提供していて、翻訳者には高い単価を支払う代わりに高い品質を求めるような会社でした。私は「技術には適正価格と言うものがあって、顧客の顔色をうかがってやたらめったら安売りするのはよろしくないナ」という考えの人間なので、その会社のスタンスが好きでしたし、私自身も品質を上げる努力を(自分なりに)続けました。

ところが、私がそういうスタンスを好んでいたとしても世間の意見はそうでもなくて、顧客はもちろん低価格で高品質な訳文を求めるわけですよね(私が発注側にいた時も、もちろんそうでした)。となると、顧客への料金体系設定、翻訳者の単価決定、翻訳会社のマージンの確保等々のバランスをうまいこと取らなきゃいけないだろう翻訳会社さんはツライね、と思っていました。

そうこうしているうちに数年後、その翻訳会社さんからとある案件の打診を電話で受けた時のことでした。いつもと同じ段取りで仕事内容を聞き、それじゃあ原稿をお待ちしていますね~、と電話を切ろうとしたその時。

「あ、そういえば翻訳単価を下げたんですけど、連絡行ってます?」

と、衝撃の一言。

何が衝撃かって、

そんな連絡来てません。
了承した覚えもないです。
しかも切り出し方がカジュアル過ぎです。

全然聞いてない、何のことですか? と聞いてみると相手は「そうですか、すみません。数日中に案内のメールを送ります」とのこと。結局その仕事は請けるって言っちゃったんで作業して納品しましたが、その案内メールはなかなか来ず。っていうか、今日現在来てないんだけどね(笑)。

最終的には、そんなに大幅に単価が下がったワケではなかったみたいなんですが、なんだかそんな風に翻訳者を扱うその会社に対してちょっぴりイヤな気分になってしまった私。その後はお仕事を請ける回数をうんと減らしました。初めて声をかけてくれた頃はこんな会社じゃなかったんだけどなあ、なんてちょっぴり残念に思いながら。

それからさらにまた時が経ち、かなり久しぶりに案件をお請けしました。わりと大きな案件で、私がちょうど半分くらいまで訳出作業を進めた時だったかな。その案件の担当者さんから今度は衝撃のメールが。

「うちの利益が少なくなっちゃうんで、まみさんの単価を下げさせてください。」

まーじーでー!? (笑)

そういうことは、思っても言っちゃダメだし、そういう交渉ごとは打診の段階でするのが筋ってもんじゃあないかい?

なんか財政的にきつーい感じになっちゃってたんでしょうかね? そうだとしたらそこは同情しちゃいますが、でも、翻訳者視点で「単価を下げる」ってことは、「品質を下げる」ってことです。

だから一瞬、「じゃあ、その単価に見合う品質の訳文を納品しちゃおうかな」って思ったんです。調べ物とか一切せずに、今あるリソースだけ使ってサラっと訳出して、見直しもせずに納品しちゃう感じのレベルです。でも、私はこんな(どんな?)性格なので、品質を下げるという行為に非常に抵抗を感じます(プライド高すぎ・笑)。

そこで、「それなら、今翻訳者になるために勉強されている方に、この案件の残りはお任せします。多くの方がネットでお仕事を募集されてますので、次の方はすぐに見つかると思います。勉強しながら実際の仕事ができて、さらに収入があれば、その方にはとてもいい経験になると思います(←私自身、コレがとってもいい経験になりました)」と、途中までの訳文をその日に納品しました。

その後すぐに翻訳会社の社長さんから連絡があり、単価を元に戻すから最後までお願いしますと言われ、結果的には最後までキッチリお仕事させていただきましたが、その時に「もうこの翻訳会社さんとはお仕事できないなあ~」と心の中でお別れです。

その翻訳会社さんからは今でもたまに打診の連絡が来ますが、翻訳者を(私に限らず、他の翻訳者さんも)あんな風に扱う翻訳会社さんとはお付き合いを続ける気になれず、今ではなんだかんだと理由をつけてお断りしてしまっている状態です。申し訳ない気持ち半分、「いや、しかたないでしょ」っていう気持ち半分かな。

毎日PCの前に座ってボーっとしてるだけですが(笑)、なんかよく考えると、翻訳の仕事って色んなことがありますなあ。

ところで、色んな業界にその業界に特化した雑誌がたくさんあると思うのですが、翻訳業界にはこんな雑誌があります。


写真上がちょっと切れちゃいましたが、「プロになりたい人と仕事が欲しい人のナビゲーション・マガジン」というサブタイトルがついています。

今発売中の今回の特集に「プロ12人のデビューストーリー」というのがありまして、お恥ずかしながら、私も自分のことを少しお話させていただきました(照)。んで、その時に、初めての仕事の話をチラリとさせていただいたら、こんなカワユイ似顔絵を描いていただけましたョ。似顔絵を描いてもらえる機会なんてなかなか無いので、嬉しい♪


「デビューストーリー」というお題なのですが、私はなんといいますか、会社員時代から今に至るまで、ずるずるとずっと翻訳業に携わっているので、他の方々のような華々しい経歴も、スクールに行った経験も、デビュー作も、エピソードもなく、産業翻訳者らしく(?)だいぶん地味でして(さらに言うと外見も性格も地味です・笑)、ホント私なんかの話が紹介されちゃっていいんだろうか、とかなり疑問が(しかもプロっていうか、私まだまだ駆け出しのヒヨっ子だし・・・)。

でも、もしこのブログを読まれている方のなかに「将来翻訳をやってみたいな」と思っている方がもしいらっしゃったら、(私以外の・笑)皆さんの素晴らしいエピソードやアドバイスを参考にしてみていただけるかも? と思い、この場をお借りしてちょっぴりお知らせでした☆
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カテゴリ: 【5】 翻訳・語学 

テーマ: 翻訳いろいろ - ジャンル: 就職・お仕事

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Posted on 2010/02/21 Sun. 16:46    TB: --    CM: --

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