【自分メモ】

フリーランス翻訳者の読書メモ

08« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»10

こんなご時世の翻訳業 

20130921(7).jpg

皆さん色んな分野でお仕事されていて、それぞれの分野から時代のトレンドを感じとったり、最近だと景気の動向を感じとったりされていることと思います。そして私も皆さんと同じように、翻訳作業の現場からいろんなことを感じとっています。
最近の日本といえば、豚インフルエンザ騒ぎとか、まっちゃんにホリケンさんご結婚おめでとう♪とか、ユニクロともやしってこの時代超勝ち組!とか、そんな話題が続いていますが、それに見え隠れしつつも、昨年から相変わらず、「みぞうゆう (^q^)」の不況が続いていますよね。もうそろそろ下げ止まりですかねと言う人あれば、まだ続くでしょうねという人あり。回復傾向を実感できるのはまだ先のことですかね。

和訳と英訳とでは訳文の読み手が異なるので、今回の私の記事は和訳の現場にいらっしゃる方にはもしかするとあんまりピンとこないかもしれないのですが、今回こうして不況がやってきちゃったことで、取引先からの翻訳案件の発注数、つまり翻訳者側からすれば案件受注数が減少してるな~と実感されている翻訳者の方いらっしゃるのでは? と思いますが、いかがでしょう?

景気がヨイ時ってそれこそ、通常の案件(ビジネス翻訳の場合、プレゼン資料だの、報告書だの、社員研修資料だのとイロイロ)にプラスして、思わず「えー?このくらい辞書引きながら自分でやんなよー」って言いたくなっちゃうような案件がホイホイとやってくるんですよね。それってどんなものかというと、ビジネス翻訳の場合、「会議の日程が変わりました」的なお知らせだったり、それこそちょっとした業務関係のメールだったり。「仕事は忙しいしお金はあるし」で、「翻訳作業は出来る人に任せておこう」っぽい空気をヒシヒシと感じます。それはそれで世の中の動向を知ることができる面白い内容なので私も喜んでお請けしていますが、私ったらもともとかなりの貧乏性だったりして、「これ、自分で20分頑張れば5,000円くらいすぐ節約できるのに・・・」みたいな事も同時に考えてしまいます(が、小心者なので声に出して言うことはありません・笑)。

ま、いいんですけれどね。うん。

そして景気が下降し始めると、大規模企業が取引している中規模企業・・・に商品を納めているような企業からの発注が減ってきます。つい先日ネイルサロンに行った時ネイリストさんに、「ネイルサロンって不況の影響受けたりするんですか?」って聞いてみたところ、「美容分野だと化粧にスキンケア、それに散髪なんかはやめちゃうワケにいかないので、皆さんの足がまず遠のくのはネイルサロンだと思います。だから、影響ありますよ~」とおっしゃっていました。翻訳もなんというか、同じような立ち位置なんですよね、たぶん。つまりネイルと同じく、「頑張れば自分でもある程度出来ちゃうカモ・・・」な感じ? 資材の調達やら金型の製造やら流通やらって自分でやろうと思ったってムリだけれど、例えばそれらに関わる資料やらマニュアルの翻訳だったら、誰か語学が得意な人が頑張れば、例え品質がちょっとアレだとしても、それなりに形になったりするんですよね。

なんか説明が長くなりましたが(でもタイトルに「激長文」って書いちゃったから気にしない・笑)、そんな風にまずは下請け企業からの発注が減り、その後景気が回復しないと同じような理屈で順番に、その上流にある企業からの発注が減っていく、ということになりますね。ということは、「あ! 景気ピーンチ!」となってから、これまで多くの案件をコンスタントに発注していた大手企業からの翻訳案件数がガクッと減るまでには、いくらかのタイムラグがあったりするワケです。

ところが。

今回の不況は、なんだか一味違う感じです。何が違うかっていうとその「タイムラグ」があんまりなかったんですよね。昨年秋にいわゆる「リーマンショック」が発生し、その影響が不況という形を取り始めた直後くらいから、大手から中小までホント同時に、翻訳案件の発注数を減らした(というか発注するのをやめた)ような印象です。したがって年末には「仕事量が・・・」って心配される翻訳者さん多かったみたいなんですが、あっという間の展開に、私もビックリ。普段だったら、もっと遅いタイミング(今年の春とか)で「あれ・・・?仕事量が・・・?」ってなっていたと思うのに。

私の取引先には翻訳会社数社が含まれていまして、そのうち1社は、製造、建設、輸出分野にとってもツヨイ会社なんです。景気のヨイ時は、この会社からの案件だけでも3つ、4つ同時進行させないといけないような状況なんですが、現在はやはり、めさめさ不況の影響を受けちゃっているみたいです。昨年末にふと、「そういえばこの会社からの案件が少し減ってる・・・?」と気付いたんですが、それと同時に、この会社からその時期やってきていた案件はといえば、普段よく見かける開発計画とか入札資料とかそんなんじゃなくて、「この不況をどう乗り切るか」的な戦略資料が多かったように思います。内容はもちろんどれも興味深いものではありますが、どの資料もあまりの不況っぷりに、「どうしていいか分からない、でもナントカしなければならぬ!」的なオロオロ感の伝わってきちゃうモノだったような記憶があります(その後それらの企業がどうなったのか、心配・・・)。

そしてその後、他の翻訳会社さんの案件で忙しくしている間にこれまたふと気付くと、上述の「製造分野に強い翻訳会社さん」からの案件が、ここ数ヶ月殆ど来ていないのです。どのくらいかというと、ここ数ヶ月で受注案件数を片手で数えられちゃうほどかな。それほどまでに、仕事が減っちゃったのでしょうね(悲)。この翻訳会社さんとは長いお付き合いだし、コーディネーターの皆さんも良い方ばかりなので、私としてはこの会社になんとしてでも生き残って欲しいと思うのです。止まない雨はないし、回復しない景気もないわけで、また案件をいくつも掛け持ちして、毎日が納期と追いかけっこのスリリングで楽しい(!?)日々が戻ってくるまで、頑張ってほしいです。

そうかと思えば他の翻訳会社さんは、色んな分野で翻訳サービスを提供しているために、全体的に仕事は減ったとはいえ、不況の影響が強い分野をそうでない分野がカバーできるのか、翻訳者への発注量がそれなりに維持できている様子です。

「この分野ならお任せ!」 というセールスポイントはもちろん強みではありますが、同時に、その分野が向かい風にさらされると非常にツライ状況に追い込まれてしまうというのを今回、非常に近距離で目撃している感じです。色んな分野でサービスを提供できる翻訳会社は「得意分野」が強く主張されないために発注側としては一瞬「どうかな~?」と思うことがあるのかもしれませんが、今のような状況に対する耐性は強いかもですよね。

私個人の体験をベースにイキオイに任せて書いた記事なので、非常に偏った内容かなと思いますが、私が身を置く英訳の現場は、こんな感じになっています。この仕事をしていると、これから発売される新製品とか色んな企業の事業計画といった情報に触れることができるのと同時に、上述したような感じで、景気の動向を身近に感じることができます。そういった意味でも翻訳業、大変なことも辛いことももちろん多々ありますが、とっても楽しくやっぱり大好きな仕事だったりします^^。

今日はこんな記事書いちゃいましたが、数ヵ月後には徐々に案件数も増え、今度は景気の回復傾向を感じることができるといいなあ(願)と思っています。

[おしまい]
関連記事

カテゴリ: 【5】 翻訳・語学 

テーマ: 翻訳いろいろ - ジャンル: 就職・お仕事

[edit]

Posted on 2009/05/27 Wed. 16:19    TB: --    CM: --

Greetings!

Categories

Recent entries

Archive

Now on Instagram

Twitter

My bookshelf

Recommended books for you

Search in this blog

Send mail