【自分メモ】

フリーランス翻訳者の読書メモ

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『認知症女性、服に月50万…』 (読売新聞 yomiDr.) 



読売新聞2013年6月14日付の記事『認知症女性、服に月50万…百貨店に返金命令』を読みました。
独り暮らしで認知症患者でもある高齢の女性が、都内百貨店の洋服屋さんに毎週のように通い、大量の洋服を毎月購入していた、という記事です。女性の身内の方がこれに気付き、お店に事情を説明して品物を売らないよう頼んだにも関わらずお店は品物を売り続け、結果的に百貨店には返金命令が出されたんだそうです。

事情を知りながら品物を販売し続けたあたりは大問題なわけですが、そこはちょっとおいといて... 私は記事を読んだ時、「これからこういう事件がもっともっと増えるんだろうな」と心が痛くなりました。高齢化社会になれば認知症患者も増えるし、一人暮らしのお年寄りも増える、と言うか実際増えていますよね。そんななか、この記事の女性のように誰かが「何かおかしい」と気付いてくれれば良いですが、そうじゃないケース、これから増えていくんじゃないかと思うんです。この記事も、「認知症の高齢者に対して、百貨店が大量に商品を売って裁判になるケースが各地で起きている」という一文で始まっていました。

認知症のお客さんがお店に通い、普通じゃない数の品物を、普通じゃないペースでどんどん買い続けるという状況(本人に「買い続けている」という意識はないかもしれませんが)。この記事のように事情を説明してくれる身内の方がいなかったら... 店員さんは異変に気付いたとしても、「これください」と言われれば「お買い上げありがとうございます」ってことになっちゃうんでしょうね。それに、「何かがおかしい」と思ったところで店員さんは専門家ではないでしょうから、「あなたは認知症だと思うので売れません」と勝手に判断して行動に移すこともできないですよね。たとえ親切心からであっても、それはダメなんじゃないかなと思うんです。

だったらこうすればいいじゃない、という案が私にあるわけではありません。あればいいんですけど、ないです。でも、例えば、百貨店が数人の専門家と協力して、数週間に一度でも店員さんと情報を共有できる機会があったりしたらいいんじゃないかと思うんですよね。それで、認知症を患っていると思われるお客さんが来た時の接客マニュアルを作ったりするといいんじゃないかと思うんですよね。そういう時代になりつつあるというか、もうそういう時代なんじゃないかと(勝手に)思うんです。どうなんだろう。

自分がまだ健康で、いわゆる「普通」の生活を送っているからなかなか想像しにくいけれど、もし自分がその立場になったとしたら。例えば、自分が認知症を患っていて同じ洋服屋さんに何回も通って同じような服を何度も買おうとしたら? そしたら私は、「この前これと同じ服を着ていらして似合ってましたよー」とか嘘でも店員さんに言ってほしいかもしれない。そしたら、「あれ、この服持ってったっけ?」って思って購入を踏みとどまるかもしれないし、家に帰る頃にはその服が欲しかったこと自体忘れられるかもしれないもの。

いずれにしても、これからの時代は高齢化社会に起こる問題アレコレを想定した対策作りやマニュアル作りが、各方面で大事になってきそうですよね。そんなことを考えながら読んだ記事でした。
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カテゴリ: 【3】 認知症 

テーマ: 認知症いろいろ - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2013/06/30 Sun. 19:17    TB: --    CM: --

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