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ひびまみ

心がちょっとラクになるのをお手伝いしたいブログ。

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『友だち幻想』 


菅野 仁著の『友だち幻想』を読みました。

室町時代から江戸時代にかけて、人々が自然と集まり暮らした場所に、集落が形成されていきました。その集落を基盤に、明治時代になって小学校ができました。日本の伝統的な「ムラ社会」では、食料の調達から仕事の世話までみんながみんなを頼ってきた経緯があり、みんながみんなをよく知っていました(その延長線上にあるのが映画『ALWAYS三丁目の夕日』で描かれたご近所づきあいと言えそうです)。そうすると、学校に通う子どもたちはみんながみんなを(そしてたぶんみんなの家族も)知っていて、「みんな仲良く」が自然かつ必要だったのではと想像できます。

時代が進んで、今。

だれがだれと同じ学校に行くかは、だれとだれがその時たまたま同じ学区にいたか、みたいな偶然で決まります。そこにムラ社会的な精神論が入るスキはないはずなのに、なぜか学校では「みんな仲良く」を「正しい」こと(そうでなければ「望ましいこと」)として指導します。それが学生にストレスを与え、同調圧力を生み出し、いじめに発展することさえあります。

本書の主題は、人と人とのつながりを根本から見つめなおすこと。現代社会の私たちに必要なのは「みんなで同じフィーリングやノリを共有すること」ではなく「集団社会的なルールを作り、苦手な人とでも共存できるような作法を学ぶこと」と著者は主張します。

そもそも、大人は社会に出ると「職場やご近所に自分と気が合わない人がいるのは当然で、そういう人とは仲良くできないかもしれないけど、ある程度の距離を保ちながらうまくやっていかなきゃいけない」みたいなことを経験を通じて学びますよね。それは子どもだって同じはずなのに、なぜか学校教育となった瞬間に、「みんな仲良く!」になってしまう。これっておかしくないですかね。…そんな著者の指摘はもっともで、「子どもにも、仲良くできないときは無理やり関わらず、衝突しないよう上手に同じ空間にいるための作法やルールを教えるべき」という意見には、個人的に反論の余地がありません。

他者と共存するためには、「自分」と「自分以外の他者」という区別がきちんとつけられることが大切です。

本書で著者は、「自分」と「自分以外の他者」という概念の重要性にふれた上で、その延長線上にある、距離感、自立性、親密性といった人間関係の要素に関する意見も展開していきます。この部分は、子供を教育する立場にある教師や保護者にも参考になるのではと思います。

子どもは将来大人になります。そう考えた時に子どもに必要な教育は「みんな仲良く!」なのか「うまく共存するためのルールと作法」なのか。人と人の間にある「親しさ」とは何なのか。人を幸せにする「つながり」とは何なのか。考えさせられる一冊でした。



    

とっても久しぶりに、みなとみらいへお散歩にいきました。歩いて、おやつを食べて、また歩いて。ちょっとお買い物してまた歩いて。結局8 kmくらいあちこち歩いたみたい!

最後は夜景を楽しんで、

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ラーメンからのスタバでお散歩終了~♪

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赤レンガもだけど、AFURIも久しぶりだったな~!


カテゴリ: 【1】 本の紹介

テーマ: モノの見方、考え方。 - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2018/11/01 Thu. 17:55    TB: --    CM: --

Greetings!

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