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『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』 


高井浩章 著『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』を読みました。

「そろばん勘定クラブ」という不思議な課外クラブ活動に放り込まれた中学生2人が、週1の活動を通じて、お金について経済について、少しずつ学んでいくというストーリーです。著者は現役経済記者。もとはといえば、ご自身のお子さんにお金や経済の仕組みを教えるために書いていた本だったそうです。

「そろばん勘定クラブ」は、生徒2人と先生1人だけのクラブ。生徒の1人はザ・庶民といえる男の子。漫画の新刊ほしいけどお小遣いあと200円足りない~!みたいな、ごくごく平均的な感じです。もう1人の生徒はザ・金持ちといえる女の子。複数の事業を営む家系に生まれたお嬢様です。この2人が、自分なりの視点と考えを持ち寄って、お金にかかわる経済活動の種類を学び、それらとGDPとの関係を考えてみたり、投資とは株式とはと新しい世界をちょっとのぞき見てみたり。2人の学びの過程では、リーマンショック、仮想通貨、投資信託、タックスヘイブン、ピケティの経済的不平等といったキーワードも、中学生が十分に理解できるよう、ごくごく軽めにやさしく解説されています。

本書は、こうしたらお金が増えるよみたいなノウハウ本でもなければ、お金は素晴らしいとか、逆にお金は汚いとか、そういった感情を刺激するような本でもありません。学校にいろんな科目があるように、1科目として、私たちがこの社会で直接的そして間接的にかかわっているお金と経済の仕組みを教えてくれる本です。

夏になるとニュースでアメリカの小学生がレモネードを作って売ってるような映像が流れてきたりしますよね?あれを見てみなさんどう思いますか?「小学生のちょっとしたお小遣い稼ぎ」くらいに思っていませんか?実はアメリカの小学生は、「レモネードを作って売ってお小遣いをかせぐ」という活動のなかで、商売には原価がかかること、労働力の確保が必要なこと(まあ両親とかなんだけど)、売れる時間帯や曜日の傾向があること、商品戦略や立地戦略が必要なこと、最終的な収益率なんかを体験的に学んでいます。レモネード販売を通じて子どもにビジネスや経済を教える団体も存在しています。

そう、小学生の私たちが「今月のお小遣いもう使っちゃったよ~」とか言っていた間に、アメリカの子どもはすでに金銭感覚やビジネス感覚を身につけはじめていると言えます。この本はそのギャップを埋める...というにはちょっと分野が違うけれど、それに近い役割を果たしてくれるかもしれないなあと思いながら読みました。

青春小説仕立てでプロットも面白く、情報はクラブ活動時間に収まる程度に小出しされていく感じなので、きちんと理解をしてから読み進めることが可能です。子ども向けの本ではありますが、大人も十分楽しめるお金の基礎本としておすすめしたい一冊です。

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カテゴリ: 【6】 読書あれこれ

テーマ: モノの見方、考え方。 - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2018/10/09 Tue. 12:44    TB: --    CM: --

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