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【自分メモ】

フリーランス翻訳者の読書メモ

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『仕事とお金で迷っている私をホンネでズバッと斬ってください』 


山崎元著の『仕事とお金で迷っている私をホンネでズバッと斬ってください』を読みました。

気持ち良いほどバッサリ。でもその向こう側に、相談者への優しさを感じます。
Kindle読み放題対象です(嬉)。


難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』でも山崎氏はお金のド素人に対してそこそこバッサリな感じでしたが(投資の「と」から学びたい方におススメしたい一冊です)、今回はそれに何重もの輪をかけてバッサリでした。

内容は、就活や転職といった仕事に関する悩みから、浮気や親との同居といった生活に密着した悩みまで、それはもうさまざま。でも、悩み事に対する山崎氏のアプローチは一貫していて、それは何かと言うと「経済的フレームワーク」(さすが経済評論家)。資産運用のプロらしく、リスクを最小限に抑えリターンを最大にすることを目指します。

本書には、「不倫?サイテー!今すぐやめなさいっ」みたいな感情的なアドバイス(?)も、「自分はこうして解決したからあなたもそうすべき」みたいなロジックを無視したアドバイスもありません(「ちなみに自分はこうでした」的なエピソードはわりと盛りだくさん)。そうではなく、相談者のリターンを最大にするための解が、冷静に、いろんな角度から考えてあります。バッサリなのに相談者への優しさを感じるのは、「こうすればリスクを抑えられる」、「こうすればリターンを最大化できる」、という著者の気持ちを読みながら感じるからなのかな。

例えば、お金持ちの中年男性の「結婚したいけど金目当てで寄ってくる女性はイヤ」という悩みに対しては、相談者を株の銘柄、結婚を一種のバブルに例えながら、「相談者は大変安定して高い配当利回りを持つ銘柄なのに、なぜバブル的な高値がつかないのだろうか」と軽く辛らつな疑問を持ちながらも、バブルの危険にはきちんと言及し、最後にはリターンを得られそうな回答を2つ用意してくれます。

大手広告代理店勤務の夫が浪費家でしかも経費を使えないため持ち出しが多いと悩む奥様に対しては、ごめんなさいと謝りながらも「社内評価が低くて経費を使えないのかも」としつつ、でも「最もありそうなのは経費にできない出費の存在」と指摘し、その直後「仮に、どこかの倶楽部にご主人が憎からず思うホステスさんがいるとします」と、あっさりと奥様の不安に切り込んでいくスタイル(笑)。でも、その後には相談者が取るべき対策を3つ挙げて、最終的にはご夫婦それぞれのストレス解消を目指します。

人生悩みは絶えませんが、その状況を否定せずにまずは受け入れ、分析し、どのような行動がリスクにつながり、どのような考え方がリターンにつながるのか、という流れで見ていく山崎氏のアプローチは、効果的でかつ汎用性が高いような気がします。もちろん私には、同氏と同等レベルで考え判断を下すのはムリだけど、流れだけでも意識して覚えておくと良さそうかな。

「人生相談を本職にしたい」と同氏は本書で書いていましたが、個人的には素晴らしい案だと思います。だって、山崎氏、おもしろいんだもの。本書にまとめられた人生相談は数年前にNewsPicksに連載されたものなのだそうですが、今後またどこかで連載されたらいいな~、と密かに思っています。

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カテゴリ: 【6】 読書あれこれ

テーマ: モノの見方、考え方。 - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2018/02/09 Fri. 00:45    TB: --    CM: --

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