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ひびまみ

心がちょっとラクになるのをお手伝いしたいブログ。

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『となりの脅迫者』 

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スーザン・フォワード 著の『となりの脅迫者』を読みました。

心理的恐喝(エモーショナル・ブラックメール)の発信者と向き合い、ブラックメール受信者である自分自身を変えるための一冊です。


とても大切な人が、とても愛している人が、あなたに対し理不尽な恐怖心、義務感、罪悪感を与えていたとしたら、それは「心理的恐喝」(エモーショナル・ブラックメール)かもしれません。エモーショナル・ブラックメールは多くの場合、「要求を受け入れてくれないなら、それなりの結果を覚悟してもらう」とか、「娘なら母親に対してもっと思いやりをもって、たくさんの時間を一緒に過ごすものだ」とか、「自分と別れるというなら、自殺する」といった言葉をのせて発信されます。

それを「ふーん、めんどくさっ」と無視できたり、本人に対して「そういうの、私には効かないから」とハッキリ言うことができれば、そのブラックメールは効力を発することなくごみ箱行きとなり、めでたしめでたしな結末となります(この本もおそらく不要でしょう)。でも、そのブラックメールの発信者が、大切な人だからこそ、愛している人だからこそ、ついついそれを受け取ってしまうことがあるかもしれません。「言うことを聞いてくれないならこうしてやる」とか「言うことを聞いてくれないなんて、あなたどんなにひどい人間なの?」と、恐怖心、義務感、罪悪感を嵐のように浴びせられた時、「こんなイヤな思いをするくらいなら、相手の言いなりなっておくほうがマシだ」とか「恐ろしい結末を避けるために、相手の言いなりになっておこう」と決断してしまうことがそれにあたります。ブラックメール受信者の誕生の瞬間であって、ブラックメールが効力を発する瞬間です。

そう、ブラックメールは受信者がいなければ成り立たないのです。

ブラックメールが効くと知れば、発信者のすることはただ一つ。ブラックメールを発信「し続ける」ことです。いまや受信者は、「ブラックメールで脅せば言うことを聞いてくれる存在」なのですから、こんな簡単なことはありません。かたや受信者も、「不本意だけど、発信者の言うことを聞くのが一番手っ取り早い解決法だから仕方ない」という考え方から抜け出しづらくなってしまいます。

この本ではまず、自分がブラックメールの受信者になっていないかをチェックし、受信してしまっている場合はどのようなブラックメールを受信しているのかを探ります。ブラックメールの種類は基本的に3つ。受信者の恐怖心、義務感、罪悪感に訴えるメールです。著者はこれを分かりやすく、「FOG」と呼びます。Fは恐怖心の「fear」、Oは義務感の「obligation」、Gは罪悪感の「guilt」を意味します。

受信しているブラックメールの種類が分かったら、様々なカウンセリング事例を通じて、発信者がブラックメールを発信する理由と、受信者がそれを受信してしまう理由を学びます。最終的には、受信者が「ブラックメールをつい受信してしまう」自身の考え方のクセに気付き、発信者に自分の思いをしっかりと述べ、お互いにとって心地よい、健全な関係性を取り戻すことを目標とします。

ブラックメールの受信期間が長ければ長いほど、受信者にとっては辛いプロセスだと思いますし、この本が必ずしも良い結果を約束するものでもありませんが(ブラックメールの発信者が暴力に訴える人物である場合は特に、専門家の力が必要です)、少なくとも「やみくもに言いなりになり続けるのはナンセンスだ」ということには、はっきりと気付けることと思います。

友人や家族にブラックメール受信者がいて困っているようであれば、あくまでも参考としてこの本をおすすめしてみるのも良いかもしれませんね。

カテゴリ: 【1】 本の紹介

テーマ: モノの見方、考え方。 - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2017/10/01 Sun. 21:43    TB: --    CM: --

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