【自分メモ】

フリーランス翻訳者の読書メモ

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『介護生活敗戦記』 



日経ビジネスONLINEの『介護生活敗戦記』を読みました、というか読んでいます。春先に始まった連載で、毎週木曜日の更新です。

著者は、ノンフィクション作家の松浦 晋也氏。同居中の母親の言動に少しずつ疑問を感じ、「これは認知症なのでは」という疑いが確信そして診断(アルツハイマー型認知症)へとつながった後、介護者にできるだけ負担がかからない介護生活を目指して、手探りで奮闘する様子がつづられています。

タイトルにある「敗戦」は、介護経験の中で「ああすればよかった」「こうすればよかった」という気づきというか反省点を意味しています。例えば、「公的介護支援を受けることまで気持ちが回らず、一人で頑張りすぎて体調を崩してしまった」とか、「認知症の人には柔らかく接しなければならないのにそうできなかった」とか。どの「敗戦」例も「いやあ、それはもう仕方がないような・・・」と思ってしまうものばかりですし、もし自分が同氏と同じ立場に身を置いたら、それこそ「敗戦」の日々を送るのだろうと容易に想像できてしまいます。

松浦氏はノンフィクション作家という職業柄、取材で帰宅が遅くなったり、たまには出張したりという生活なのですが、先週あたりのエピソードで、公的支援や宅配サービスを活用してなんとか自分の時間を多少捻出できるようになった・・・という様子でした。しかし安心したのも束の間、今週のエピソードではまた新たな問題が発生していました。これからどうなるのだろうかと、一読者として先が気になっています。

この連載は、各エピソードの後半を読むのに日経ビジネスの読者登録が必要です。でも、最新エピソードは更新後しばらく(もしかしたら半日とか1日だけとかかもしれないけれど)読者登録不要で全ページ読むことができますので、ご興味ありましたら、ぜひ。

      

この連載を読みながら、以前読んだ認知症介護手記を思い出しました。新井雅江さんという方の『若年認知症になった夫と生きぬいて: 8000日の夜と朝』という本です。この方のご主人が患ったのは前頭側頭型認知症で、アルツハイマー型認知症とは症状が異なりはするのですが、やはりご主人の言動に疑問を感じるところから始まり、症状の進行とともに介護が大きな負担となって著者にのしかかっていきました(「修羅場」という言葉で表現されていました)。この本でもまた、認知症という病気の複雑さと介護のむずかしさを考えさせられました。

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カテゴリ: 【3】 認知症 

テーマ: 認知症いろいろ - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2017/06/18 Sun. 23:19    TB: --    CM: --

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