【自分メモ】

フリーランス翻訳者の読書メモ

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『変身』 



東野圭吾 著の「変身」を読みました。

自分の一部が自分でなくなっても、自分のアイデンティティを保つ事はできるのでしょうか・・・?

事故に巻き込まれ頭部に銃弾を受けてしまった成瀬に、世界初の脳移植手術が行われる。手術は成功し、成瀬の脳は、ドナーの脳片と自分の脳片とから構成されたものに。

手術後の経過は順調で、じきに成瀬は退院。その後すぐ元の職場に復帰し、これまでの日常生活に戻ったように見えたものの、時が経つにつれて、交際中の彼女を愛し、絵を描くことを楽しむ、大人しい青年だった成瀬の態度や雰囲気に変化が現れ始める。ある時を境に彼女に対して魅了を感じなくなり、絵のタッチが変化し、自分の意見をはっきりと言う強気で時に攻撃的な人間へと変わっていったのだ。成瀬は自分に「何か」が起きていることを感じ、その「何か」の謎を解くためにドナー探しを開始する。

少しずつ「成瀬の心」を失い「ドナーの心」を持ち始めていることを自覚し苦悩する、成瀬のとった行動とは?


この作品を読みながら、ダニエル・キイス著の「アルジャーノンに花束を」ちょっぴり思い出しました。有名な作品(& 映画)なので説明は省略しますが、自分が自分でなくなることを理解できてしまう「やるせなさ」や「悲しさ」が似ていたような気がします。

「変身」の中では、成瀬の手術を担当した医師や移植プロジェクト研究員、そして成瀬の彼女による短い手記が要所要所に挿入されているのですが、これらの手記がちょっぴりツッコミ所というか、いかにも「予想だにしていなかった大問題の予感!」的な手記内容になっていて、その結果「そうかあ、これから大問題が起こるのね~」と先の展開が読めてしまいました。もちろんそれとは別に、ドナーが誰なのか、とか、成瀬は最後どうなるのかな、とかも、本を読み始めてわりとすぐに分かってしまいます。

そんなわけで、ビックリするような話の展開は特にありませんでしたが、取り扱っているテーマが興味深かったので、最後までガッツリ楽しめました(^^)。
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カテゴリ: 【6】 読書あれこれ

テーマ: 心理学いろいろ - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2012/10/30 Tue. 18:39    TB: --    CM: --

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