【自分メモ】

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『他人の支配から逃げられない人』 



片山 珠美著の『他人の支配から逃げられない人』を読みました。

以前『他人を支配したがる人たち』という本を読み(その時の記事はコチラ)「マニピュレーター」(人を追い詰め、その心を繰り返し支配しようとする者)について学びました。今回はその対極の立場、つまり支配されてしまう側について学んでみました。

「支配」という言葉を聞くと、非日常的な圧力だったり暴力だったりをふと思い浮かべてしまいそうになりますが、日常あらゆるシーンに「支配」は存在します。家族の中にも、ママ友の輪の中にも、学校生活にも、勤務先にも。支配を「モラハラ」、「いじめ」、「逃げられない人間関係」に置き換えると分かりやすいかもしれませんね。

この本ではまず日常に潜む支配の「あるある」を描写し、次にどのような人が支配されてしまいやすいのか、という話題へとシフトしていきます。超ざっくりと説明すると、経済力がない人、安定志向型の人、そして「まじめないい子」として育った人は、自らを支配されてしまう境遇へと導いてしまいがちなのだそうです。

経済力については明らかですよね。「仕事を辞めたいけれど辞めたら暮らしていけない」とか「離婚したいけれど財布を夫(妻)が握っていて離婚後に自分(と家族)を養えない」とかいった事情で、辛くても悲しくても現状を維持してしまう、という感じです。支配する側からすれば、仕事やお金をちらつかせればいいので、簡単です。

安定志向となると、例えば「せっかく公務員という安定した職に就いたのだから、辞めるべきではない」という自分の安定志向に、「せっかく公務員になれたのに辞めるなんて!」みたいな家族からのプレッシャーが加わってしまったりしますね。公務員とは関係のない状況でも、「この苦しい状況から逃げたいけれど、その後安定した暮らしができるか分からない」といった気持ちが生まれてしまい、いびられてもバカにされても、苦しいまま現状維持です。支配する側も相手が辞められない・逃げられないと分かれば足元見て圧力をかけてきますよね。

「まじめないい子」に育った人の場合、親の期待に応え、親の欲望を満たそうとするあまり、親が喜ばないようなことはしてはいけない、と思ってしまうそうです。親が価値観の押しつけや罪悪感という手段で子どもを支配することで、子どもは「これをしたら親が悲しむ」という考え方をするようになり、家の外(会社や学校)でも支配を受けるという連鎖が生じたりしてしまいます。

逃れられない人間関係で疲弊すると、人は混乱し、心の視野も狭まります。状況が良く整理できず、何が問題なのかもうまく説明できないかもしれません。もしそういう人が身近にいたら、事態に直接介入することは難しくても、その人のためにできることがあります。詳しくは本書内に説明されていますが、とにもかくにも第1ステップは、その人を責めたり追い詰めたりすることなく、訴えを聞いてあげること。周りの人を巻き込めるような人はそもそも支配されることがあまりなく、支配される人はひとり誰にも相談できずに悩む傾向にあります。だから、まずは話を聞いてみましょう。

本書は、支配する側・される側、両方について掘り下げてあり、私は残念ながら100%同意することはできなかったけれど(自身の経験や見聞きした情報と照らし合わせて)、「支配」という状態を構成する要素のそれぞれを学ぶことができました。世の中から「支配」つまり「逃れられない人間関係」をなくすことはできないかもしれないけれど、そこから抜け出せるヒントのいくつかを、本書から得られるのではないかと思います。
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カテゴリ: 【1】 人間関係 

テーマ: 心理学いろいろ - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2016/11/21 Mon. 09:31    TB: --    CM: --

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