【自分メモ】

フリーランス翻訳者の読書メモ

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『脳には妙なクセがある』 



池谷 裕二著の『脳には妙なクセがある』を読みました。


考えれば考えるほど不思議な脳。「体の小宇宙」と例えられたり(そういえば脳の神経細胞と宇宙って似てるんですよね)、スーパーコンピュータ京の処理能力を凌駕すると言われていたり。脳の謎が少しずつ解明されるたびに「たかだか1.5 kg程度の臓器なのにすごすぎる・・・!」とクラクラしてしまいます。そしてそんな1.5 kgの小宇宙が私の頭蓋骨におさまっているのも事実。いやーすごい。でも今こうして「いやーすごい」とタイプしている私の指は私自身の脳にそうタイプするよう指令されているわけで・・・。考え始めると気が遠くなりそうです。

さて、本書『脳には妙なクセがある』は、そんな体の小宇宙、脳にまつわる知見のあれこれを一般人にも理解できるレベルで紹介する一冊です。噂とか都市伝説みたいな「脳って○○○らしいよ~」という適当なものではなく、一つ一つのトピックがしっかりと実験や研究に裏付けられていて、詳細が知りたいときには巻末の参考文献から原典を求めることができるようになっています。ざっと眺めてみましたが、どれも本当に面白そう!残念ながら全部読める予算はないけど、興味をそそられるものばかりです(ジャーナル記事とか結構いい値段するものね・・・ああ、空からAmazonギフトカードがわんさか降ってこないかなー・笑)。

さて、日常生活のいろんな場面で情報を入力し、処理し、出力し、紐付けし、蓄積し、選択し、参照し、使用している私たちの脳。本書に描かれる私たちの脳の「妙なクセ」には驚きがいっぱいです。例えば、意識として「こうだ」と思っていても脳自体はそれと反対の反応を示していたり、複数人が同じシチュエーションで同じ質問をされて同じ答えを出していても、脳の反応は各自異なっていたり。自分の意志で自由に決定したと思っている行動は実は環境・刺激・普段の習慣によって決まっているそうですし、生後2日~5日の新生児の脳は自分の母国語を聞き分ける力をすでに持っているのだそうです。まだまだ本当にたくさんの例が紹介されていますが、この本のどのページを開けて読んでみても、私たちの脳は、私たちの知らないところで、私たちが思っている以上に、私たちを形作っているのだなあと実感します。そして読めば読むほど私の心の中(いや、脳の中でなのかしら?)で脳の不思議さがまたぐーんと増してゆきます。

脳に興味のある方なら存分に楽しめる一冊だと思います。お時間ある時にぜひ!

ところで少し前に私、出口 治明著の『ビジネスに効く最強の「読書」』を買うかこの本を買うか悩んだんですよね。どちらも面白そうだけどどちらを読もうかなって。それで悩んだ結果出口氏の著書を購入したんですが・・・そこにこの本が紹介されていました(笑)。出口氏の本を購入した時には「脳の本はそのうちまた機会があったらにしよう」くらいに思っていたんですが、結局紹介文を読んだ瞬間にポチってしまいました(^^)

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カテゴリ: 【4】 心理学 

テーマ: 心理学いろいろ - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2016/02/15 Mon. 10:00    TB: --    CM: --

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