【自分メモ】

フリーランス翻訳者の読書メモ

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『不幸な認知症 幸せな認知症』 



上田 諭 著『不幸な認知症 幸せな認知症』を読みました。


将来認知症になったらと不安に思う人たち、認知症と診断された人たち、そして認知症の人を介護する立場にある人たちへ。この本は、認知症をとりまくそれぞれの人々に対する著者からのメッセージです。3章で構成されています。

この本の根底にある考え方は、「ボケてもいい」です。

認知症は、広く知られている通り、治らない病気です。つまり、認知機能を元通りにする、ということはできない病気です。予防として有効な対策もこれといってありません。世の中には「コレをすれば認知症を防げる!」とか「アレを食べて認知症予防!」とか様々な情報が飛び交っていますが、残念ながら認知症予防を保証できるものはないそうです。それに、誰がなってもおかしくない病気ですよね。貧乏でも裕福でも。サラリーマンでも政治家でも。女性でも男性でも。さらに、認知症原因疾患の半数以上を占めるアルツハイマー病の最大リスク要因は加齢といいますね(90歳以上なら2人に1人が認知症とか)。それなら、「ボケたら困る」と思うよりは「ボケてもいい」と受け入れる気持ちも大事なのでは、というのが著者の提案です。

将来認知症になったらと不安に思う人たちへの第1章では、認知症に関する基礎知識を提供しつつ、認知症になったら困る、ボケたら困る、と思うよりは、認知症になるまでの時間を楽しくすごしては、とつづられています。

認知症と診断された人たちへの第2章では、これからは病気に対する社会の理解が増えるという著者の願いとともに、自分が感じていることや家族に対する思いを周りの人に伝えましょう、とあります。認知症と生きていくための便利なアイデアも紹介してあります。

認知症の方を介護する人たちへの第3章では、認知症と診断された人への対応方法、ユマニチュードやパーソン・センタード・ケアについて、そして心理症状や行動症状への対応などなど、さまざまな情報が提供されています。この章で著者が強調しているのは、投薬一辺倒の治療は勧めたくないということと、介護者(主にご家族)が少し考え方を変えることで(例えば、「物忘れが多くてこまる」という気持ちを「忘れるのがふつうだから気にしない」に切り替えるなど)介護者も当事者も幸せになれる、ということでした。

これまで私自身、認知症に関する治療や予防に興味を持って本やサイトを読んだりしていましたが、なるほど、どっしりかまえて受け入れるというのもあるんだなあ、と感じました。そうはいっても受け入れてそのまま諦めるとか放っておく、ということでは決してなくて、受け入れることが、当事者と介護者が残りの時間を幸せに暮らせるようになるためのスタート地点なのですね。読み始めた瞬間から読み終えるまで、「幸せになってほしい」という著者の強い願いと愛情を感じた一冊でした。

  

ヒルトン東京「マーブルラウンジ」で開催中の「『恋するプリンセス』デザートブッフェ」に行ってきました。たくさんの生菓子に焼き菓子、フルーツにチョコレートファウンテン、そしてその場でまぜまぜしてくれるアイスクリームなど♪ベリーを使ったデザートが多くて、ベリー好きな私には見るのも食べるのもウキウキ&うっとりなひと時でした♡

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カテゴリ: 【3】 認知症 

テーマ: 認知症いろいろ - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2015/06/20 Sat. 15:47    TB: --    CM: --

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