【自分メモ】

フリーランス翻訳者の読書メモ

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『文章は接続詞で決まる』 



石黒圭 著の『文章は接続詞で決まる』を読みました。

文章を書くときに欠かせない接続詞。
「こうだけど、こう」、「こうだから、こう」、「こうすると、こう」といった感じで、書き手の意図が伝わるように、読み手の思考を舵取りするのが接続詞の役割です。

この本では、私たちが普段使っている数多くの接続詞を意味系統で分類し、それぞれの分類において接続詞の微妙なニュアンスの違いや文に与える重みの違い、さらには使用の際の作法も教えてくれます。恥ずかしながら私はこれまで、自分が読み書きした経験に基づいて直感的に接続詞を選んでしまっていたことが多く、仕事でも同じように英語を日本語に、そして日本語を英語に置き換えてしまっていました(うう、反省)。

この本を読んでみると、例えば、転換の接続詞という分類の中で「さて」と「ところで」の違いが説明されています。「さて」は次に言いたいことをきっちり用意したうえでさりげなく話題を変える時に使う接続詞であって、「ところで」は自由な連想に基づく話題の切り替えを表す接続詞です。

なるほど。英語でも、会話をしていてその流れを保ったまま「Oh, by the way...」と言われたら自由な連想に基づく話題の切り替えで「ところで」的な感じですし、会話の流れを止め、あらたまって真正面から「By the way...」と言われたらそれは上述の「さて」にかなり近い感じです。

そこで「By the way」を英和辞書で引いてみると、一番に出てくるのは「ところで」ですよね。でもだからといって文章に出てくる「By the way」を全部「ところで」と訳してしまうと、書き手が思っている話題の転換とは違う感じの転換になってしまう危険がありますね。きちんと原文の世界を感じ、正しい接続詞の知識をもって、適切に訳し分けをしなければ。こんな感じで、最初から最後まで身の引き締まる思いでした(私完全に勉強不足です、とほほ)。

本の大半は書き言葉としての接続詞の説明に割かれていますが、本の最後にちょこっと、会話の中の接続詞についても説明がありました。人が文の最初に何気なくくっつける接続詞、ありますよね。「でも」とか「ようするに」とか「だから」とか。書き言葉と違って反射的または無意識に口からぽんと出てくる文頭の接続詞は、クセであると同時にその人の性格もある程度表してしまうものなのですって(ひー、気をつけなきゃ)。

最後ちょっと話がそれましたが、似たような接続詞であっても微妙なニュアンスの差があることがよく分かり、とても勉強になった一冊でした。巻末には索引もある親切設計で、これから仕事で大いに役立ってくれそうな予感がします。


  


神楽坂にある「ルグドゥノム ブション リヨネ」で、友達と春のフレンチ会してきました。

旬のアスパラガス、リヨン料理といえばのクネル、そしてプラリネ。楽しいおしゃべりとともに美味しいリヨン料理を堪能してきました。素敵なお店を紹介してくれた友達に感謝です!

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カテゴリ: 【5】 翻訳・語学 

テーマ: 翻訳いろいろ - ジャンル: 就職・お仕事

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Posted on 2015/05/10 Sun. 11:48    TB: --    CM: --

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