【自分メモ】

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『妻の病』 



ドキュメンタリー映画『妻の病』を観てきました。

高知県の小児科医と、認知症を患ったその奥様の、10年間に渡る愛の記録です。

最初「介護の記録」って書いたんですが、書き直しました。もちろん介護の苦労も存分に語られていたんですが、それよりなにより作品から始終あふれ出てくるのはお二人の愛と絆。だから「愛の記録」、にしました。

認知症と聞いて一番に思い浮かぶ原因疾患はアルツハイマー病かなと思うのですが、奥様の場合はレビー小体型認知症。レビー小体型認知症というのは、パーキンソン病で脳幹に現れるレビー小体が、大脳皮質全体に出現するというもの。パーキンソン病に似た症状、アルツハイマー病に似た症状、そしてその他に幻覚なども起こります。奥様の場合も幻覚や幻聴を起こしたのか、「こわい」とつぶやく場面がありました。

カメラはお二人の生活を記録していきますが、お二人の生活に介入することはありません。作品にはお二人の日常が淡々と映し出され、その合間にご主人のインタビューがはさまれます。ご主人は早くから奥様の認知症を疑っていたのですが、診察をした医師の判断は統合失調症。3年あまり治療を続けましたがご主人はやはり認知症を疑い続け、セカンドオピニオンを求めた結果、レビー小体型認知症であることが分かった、といいます。

認知症は診断の難しい病気といいますし、以前レビー小体型認知症についての市民公開講座に行った時には「この病気についての理解があり正しく診断できる医師はまだまだ少ない」ということも聞きました。早期発見、早期診断の重要性が叫ばれていますが、難しいのが現実なのかもしれませんね。

奥様は現在自分のことはほとんど何もできない状態で、洋服の着脱や食事もサポートが必要です。そんな毎日ですが、介護生活を通じてお二人は絆を深める毎日。ご主人は奥様をとてもとてもかわいがっていらっしゃって、一緒にいる時間には笑いと笑顔が絶えません。

そうは言ってもやはり介護は大変で、ご主人は「絶対一人では無理だし、自分は(介護うつも経験し)よくここまで生き延びられたと思う。サバイバルだね」と語っていらっしゃいました。最近色んな方の介護経験を聞く機会がありましたが、私が理解できるのは、「どんなに私があれこれ想像してみても、実際の介護は私の想像の数百倍は大変なんだろう」ということだけです。このご主人もそんなに多くは語りませんでしたが、それはそれは壮絶な毎日があったことと思います。本当に頭が下がります。

お二人がこれからも穏やかで笑顔あふれる日々を過ごせますように、と願いながら映画館を後にしました。
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カテゴリ: 【3】 認知症 

テーマ: 認知症いろいろ - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2015/02/13 Fri. 13:49    TB: --    CM: --

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