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世界アルツハイマーデー記念市民公開講座に行ってきました 



世界アルツハイマーデーだった9月21日(日)、世界アルツハイマーデー記念 市民公開フォーラム「食べることは 生きること」を聴講してきました。


この日の講演では、口腔ケアと口腔リハビリテーションの視点から、認知症患者と食との関わりや、認知症患者に対する歯科治療等について4名の専門家のお話を聞くことができました。

[基調講演] 大久保満男氏による「歯科医療は健康寿命を延ばせるか」

健康寿命とは、「活動的かつ自立して暮らしていける期間」です。現在の日本では、死亡年齢から約11年を引いた年齢が健康寿命だそうです。そして、この健康寿命を延ばすのに必要なのは 「8020の実現」です。

8020というのは「8020運動」に由来しており、「8020運動」というのは、「80歳で自分の歯を20本残そう」という働きかけです。歯が20本以上残っていれば、欠けてしまった歯を義歯で補うことで、すべての歯が揃っている場合とほぼ同じくらい、口はその機能を維持することができます。これにより、これまでと変わらない食生活そして人との会話が可能になり、健康寿命を延ばすことができるのだそうです。また、上下の歯が残っていてきちんとかみ合わせが確保されていることで人間の体はバランスを保つことができ、転倒の危険度が低下します。これもまた健康寿命を延ばせる一要因となりますね。8020を実現するためには、やはり虫歯予防が肝心。日本ではここ45年間ほどで、砂糖の消費量が右肩上がりに増加し、その右肩上がりなグラフをなぞるように、虫歯の発生数も増加しているのだそうです。甘いもの好きな方多いと思いますが(私も大好き!!)、甘味料に何を使うかは少し慎重になっても良いかもしれませんね。

[特別講演1] 小阪憲司氏による「専門医からみた認知症の課題」

小阪氏の講演内容は、数日前の「レビー小体型認知症セミナー」とほぼ同じでした。前回と比べて新しい情報は、(1) レビー小体型認知症では誤嚥が起こりやすく、誤嚥を原因とした肺炎の発生率が高い、(2) 噛むという行為は脳に一番近い場所での運動で、脳に良い刺激がもたらされる、という2点でした。思いがけず前回のセミナーの復習をすることができました。ラッキー♪

[特別講演2] 小野塚實氏による「噛む力を活かした認知症対策」

この講演では、ストレス性認知症に対する対策として「ガムを噛むこと」が提唱されました。小野塚氏によれば、私たちはガムを噛むことでストレス反応を低下させることができるのだとか。ストレス性認知症は、「ストレス⇒糖質コルチコイド(副腎皮質ホルモン)の分泌⇒海馬の神経細胞が死んでしまう⇒認知症」という仕組みで発生し、これに対して噛むという行為を導入することにより、脳の扁桃体や前頭前野のストレス反応を下げ、ストレス性認知症の予防につなげることができるのだそうです。

[特別講演3] 菊谷武氏による「今日からできる認知症と口腔ケアの実践」

この講演で一番インパクトが強かったのは、「認知症と診断されたら、まず歯科医へ」という言葉でした。どういうことかというと、認知症が進行すると口の中を清潔に保つことが難しくなるし、歯医者さんで治療を受けるのも難しくなるので、初期の間に口の中をしっかりと整備しておきましょう、ということなのですね。例えば、認知症が進むと歯ブラシの使い方が分からなくなってきたりしますし、歯医者さんだと口を開けるとか舌を動かすとかといった指示に従うのが難しくなりますね。ですから、医師の指示にまだある程度従える認知症初期の間に歯科医にガッツリ介入してもらい、認知症中期は歯の機能維持を治療のポイントにして、認知症後期は予防をポイントにした治療と推移していくのが良いのだそうです。

また、ミキサー食に移行してしまった患者さんでも実は、環境の整備しだいではまだまだ食べられる人が多いのだそうです。食べ始めることができなければ介護者が食べてみせてマネしてもらうのも良いですし、なんとなく食べる意欲がなさそうであれば料理の色、味、温度にメリハリをつけるというのも良いのだそうです(そういった理由でカレーには「アピール力」があるのだそう)。周囲の視覚情報や聴覚情報に混乱しないように環境を整えるのも大事なのですね。小鉢がずらりと並ぶと分からなくなってしまいそうですし、器の中に描かれた柄も混乱の要因となってしまいそうです。

最後に大切なことは、食べなくなった時には「なぜ?」を考え理由を正しく理解すること(例えば、すごく大きな虫歯ができていたりする可能性も)。また、自立して食事できるからと目を離してしまったりすると、たくさんの食べ物を口に詰め込み過ぎて喉を詰まらせてしまったりするので要注意なのだそうです。


・・・このような感じで約3時間に及ぶフォーラムでしたが、どのお話も興味深くてあっという間でした。無料で聴かせてもらっていいんだろうか思ってしまうほど充実の内容で、参加して本当によかった! それに、最近気付いたのですが、何かを学び始める時ってこうやって市民公開講座を利用しない手はないですね。一般の人が聞いてわかるような基礎的なお話を専門家から直接聞けるんですもの♪

それにしても、9月はアルツハイマー月間、9月21日はアルツハイマーデーということで、今月は非常に多くの認知症に関する公開講座が開催されていますね。来月もアルツハイマーデー記念講座がまだいくつかあるようなので、引き続き情報をチェック(& 申し込み)していきたいと思います。
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カテゴリ: 【3】 認知症 

テーマ: 認知症いろいろ - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2014/09/25 Thu. 08:48    TB: --    CM: --

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