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ひびまみ

フリーランス翻訳者「まみ」の、みんなで幸せになりたいブログです。

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風景の一部だったあなた 

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先日、混みあったベーカリーカフェで、年配の女性と相席になりました。

2人用のテーブルを2つくっつけて、私たちは3人。その女性は私の正面。

「食べたらすぐ席を立ちますね」とおっしゃっていたので、「よかったら一緒にお話しましょう~」と言ってみたけれど、「いえいえ、すぐ行きますから」と。

でも、地元民の私たちの話をそれとなく聞いていたその女性もやっぱり地元民だったのか、私たちの超ローカルな話題にたまにちょっとうなずいたり、たまにちょっと「ぷっ」と笑ってくれたり (^ ^)。

そうこうしているうちにその女性は「おじゃましました」と腰を上げ、その様子を見た私は「良い一日を~♪」と声をかけたところ、

「今日はね、とても良い一日なんですよ~」

と嬉しそうに言葉を返してくれました。

なんでも、数年前に大きな病気をし、薬の副作用で髪の毛が抜けてしまったけれどそれも生えそろい、その日はカフェに立ち寄る前に、美容院で髪をカットしてもらったのだとか。

うん、それは良い一日!間違いない♡

ちょっとだけ言葉を交わして彼女はお店を出ていきました。

もしお店が空いていたら。相席しなかったら。隣のテーブルを選んでいたら。

その女性は、私がいたカフェの風景の一部で、そこに女性が座っていたことさえ、その日の夕方にはすっかり忘れてしまっていたことでしょう。

でも、正面に座って言葉を交わしたことで、彼女は風景の一部から私の人生の一部に。

とはいっても、お互いがお互いの人生にあたえる影響なんて、例えれば、車についた長さ1 mm程度の、細い糸のような傷くらいなものでしょう。だけど、それでも、もうその傷が「なかったことにはならない」わけで、私はいつかなにかの拍子に「あの時あのお店にあんな女性がいたなぁ~」って思い出すかもしれないし、もしかしたらその女性もいつか「そういえばあのお店でおかしな男女3人組と話をした気がするわ~」って思い出してくれるのかもしれない(どうだろね?笑)。

毎日出かける先々で、多くの人が視界に入っては消えていくわけだけど、その人が風景の一部で終わるのか、人生の一部になるのかって、本当にちょっとの偶然で決まっていくんだな~ってちょっと不思議な気分になりました。

そしてもちろん、私自身も一人の人間なんだけれど、日々いろんな人の風景の一部として一瞬認識されて次の瞬間忘れられているんだよね。それを私たちは「日常の風景」って呼ぶのだろうけれど、それもまた不思議だなって感じたり。

「これを機に街中でいろんな人と話してみよう」なんて小心者の私はこれっぽっちも思わないけど、人生ってたまにこんなことがあるから面白いのかもねっていうお話でした。

おしまい。

カテゴリ: 【2】 日々の話

テーマ: モノの見方、考え方。 - ジャンル: 心と身体

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Posted on 2019/06/06 Thu. 22:00    TB: --    CM: --

Greetings!

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